不動産鑑定士も人手不足
最近はどこもかしこも人手不足の話題です。建築業界は特に酷くて、計画したのにゼネコンが受けてくれない案件が沢山あるという話です。主な原因は人手不足。そんなに景気がいいとは思えないなのに、この人手不足は大変な事態であることは間違いありません。
不動産鑑定士も例外にもれず人手不足の状況にあると言えます。その原因は以下だとAIさんは言っています。
1. 登録者数の少なさと高齢化
• 2024年1月時点で不動産鑑定士の登録者数は約8,696人、不動産鑑定士補は1,187人で、他の士業(例:公認会計士約43,782人、土地家屋調査士約15,465人)に比べて大幅に少ないです。
• 平均年齢は42歳で、40代以上の割合が89%、29歳以下はわずか0.5%と、業界の高齢化が顕著です。
• 新規合格者は年間150~200人程度で、若手の参入が少なく、後継者不足が課題となっています。
2. 試験の難易度と受験者数の減少
• 不動産鑑定士試験は短答式(合格率約33~36%)、論文式(約14~17%)と難易度が高く、合格に最低2,000~3,000時間の勉強が必要とされます。
• 受験者数は10年前に比べ3分の1に激減しており、資格取得のハードルが高いことが人手不足の一因です。
3. 人手不足の背景と今後の展望
• 高齢化による退職者の増加と若手の不足が重なり、特に地方では公的評価の維持が危機的状況と指摘されています。
• 一方で、AIや自動化技術の進展により単純な価格査定業務は代替されつつありますが、法的根拠や現場判断が必要な専門性の高い業務は引き続き不動産鑑定士の需要を支えます。
• 相続やM&A、企業の資産評価など、専門性の高い分野での需要増加が見込まれるため、完全に人手不足が解消される状況にはないものの、特定の領域では活躍の機会が増える可能性があります。
AIさんは上記のような分析をしてくれています。
ちょっと違うなというところは削除しました(笑)。
私は、現在インフラとして利用されている不動産鑑定評価制度が、地方から崩れていくような懸念を持っています。
地方に行くと、一人の鑑定士が多くの固定資産税のための評価を担当しています。
私には出来ないような大量な評価を請け負っているのですが、正直言って、身体が悪くなってしまうレベルです。
確かに将来的にAIに取って代わる部分もあるでしょうが、人手不足の波はそれ以上の速さでやってきそうです。
インフラが崩れたら日本の社会は混乱してしまいます。
もし、不動産鑑定士の受験に迷っていらしたら、是非、受験して頂ければと思います。
色々な業界でこんな状況だと、日本も本当に危ういなと思ってしまいますね。